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「男はつらいよ」全48作を完全制覇への道!!
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第5作「男はつらいよ」望郷篇 1970年(昭和45年)

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05.jpg
冒頭の夢のシーン
旅から急いで帰る寅さん。
病床で口も聞けないおいちゃんが一言だけ言い残して死んでしまった。泣きじゃくる寅さんに声を掛けて腕を掴むさくら。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん・・・お客さん、お客さん」、旅先の店で昼寝をしていた寅次郎が、女中に腕を掴まれて目を覚ます。 


夏の暑い日に寅さんが旅から帰ってきた。おいちゃんの死んだ夢が気になって帰る前に上野から「とらや」に電話を入れた寅さん。
電話に出たおばちゃんが、冗談で「おいちゃんはやっと息をしてるだけよ」と言ったのを寅さんは真に受け、慌ててタクシーで帰ってきた。
帰る道々そこら中に手を打ってきたので寅さんが帰ってきたすぐ後に、御前様や近所の人達、そして葬儀屋が続々と「とらや」にやって来た。
ほんの冗談のつもりがそこまで話が発展してしまい、
その事で夜になって大喧嘩!
怒って旅に出ようとする寅さんにさくらが平謝りし、
結局「とらや」に留まる事となった。
しばらくして堅気のセールスマンになった登が札幌の政吉親分が重病だと寅さんに言いに来た。
おいちゃん、タコ社長、御前様と誰かまわず札幌までの旅費を借りようとする寅さんをさくらが散々説教をした。
しかしそれでも最後は寅さんにお金を貸してやった。
寅さんは登を連れて札幌まで行き、
生い先短い政吉親分に再会した。
政吉親分には妾に産ませた息子がいた。
病床でその息子の顔が見たいと寅さんに哀願する。
寅さんと登は政吉親分の息子を捜しに函館まで行く事になった。
やっと捜し出した息子の澄雄(松山省二)に事情を話してみたが、
澄雄は母親と自分を不幸にした無責任な父親にはどうしても会いたくないと言う。
寅さんは仕方なく政吉親分に言い訳をする為病院に電話したところ、親分は数時間前に死んだと聞かされた。

札幌の宿で、実の親に対する登の不謹慎な気持ちに頭にきた寅さんは、登をぶん殴りすぐに田舎に帰れと登を宿から追い出した。
すっかり気持ちを入れ換えた寅さんは「とらや」に帰り、
おいちゃんとおばちゃんに今までの事を詫びた。
そしてこれからは、
「額に汗して油にまみれて働く」と誓ったのであった・・・・・

寅さんは「人間、額に汗して、油にまみれて、地道に働かにゃあいかん」が口癖となり、何度もこのセリフが出る。
このセリフの出所はさくらの説教である。
政吉親分への仁義を果たす為に金を借りにきた寅さんに対し、
さくらが説教した中にこのセリフが入っているのである。
それ以後、あたかも自分で考えたかの様にこのセリフを連発する寅さんが実におかしい。
一旦はタコ社長の印刷工場で働く決心をしたが、
結局断られてしまう。
タコ社長の印刷工場で働こうとした時の寅さんのスタイルも
オバーオール穿いて滑稽な格好である。
その後、寿司屋と天ぷら屋と風呂屋に行ったが全部断られ、頭にきた寅さんは最後に風呂屋のおやじの首を絞めてしまった。
職探しに疲れた寅さんは、
江戸川に置いてある小船の中で昼寝をした。
ところが小船のロープが外れ、眠ったままの寅さんを乗せた小船は江戸川の川下の方へ流れて行ってしまった。
しばらくして寅さんからさくらの所に腐った油揚げが送られてきた。
あれから寅さんは小船で浦安まで流され、浦安の豆腐屋に住み込みで働いていたのである。
さくらが寅さんを尋ねて浦安の豆腐屋に行くと、そこには額に汗して油にまみれて働く寅さんの姿があった。
豆腐屋のおかみさんにすっかり気に入られている寅さんだが、
実はまたしても下心があった。
豆腐屋の一人娘の節子(長山藍子)に惚れてしまっているのである。
気持ちを入れ替えた寅さんが、「♪包丁一本~♪さらしに巻いて~♪」と唄いながら油にまみれて働く姿には感動すら覚える。
これ程までに堅気の仕事を地道に働く寅さんの姿は、この作品以外で見る事はないだろう。実現はしなかったが(^^)
ある日、浦安でゲンにあう!
何でも、御前様に首にされて寅さんを探して浦安まで来たらしい。
一緒に豆腐屋に居候してしまい。
ある晩、節子が寅さんの部屋にやってきて、「できればずっとこの店に居てもらえないかしら」と突然に言った。
これをプロポーズだと思った寅さんは、しどろもどろになりながら「いいよ」と答えた。
次の日の夜、寅さんがずっと店にいてくれるお祝いで、
家族で一杯やる事になった。
乾杯の後に、豆腐をよく買いに来る若い男(井川比佐志)がスイカを土産に持って店にやってきた。
若い男は寅さんがずっと店に居てくれる事に対し、
「これからも宜しく」と言う。
何故その男に「宜しく」と言われるのか不思議に思った寅さんは、
「この男は親戚か」とおかみさんに尋ねた。
おかみさんの答えは「これから親戚になる男」だった。
その若い男は国鉄の職員で節子の恋人だったのである。
節子が結婚して家を出ると豆腐屋を継ぐ人間がいなくなるので、
その事で二人は今まで結婚できなかったのである。
そこに寅さんが現れ、しかもずっと店に居てくれるとなればこの二人はすぐにでも結婚ができる事になる。
寅さんにとっては何ともバツの悪い
最悪の失恋となってしまったのである。
翌朝早く、寅さんはゲンに替わりに働けと言って豆腐屋を出た。
そして花火大会の夜、「とらや」に電話が有り、おばちゃんが「寅ちゃん居なくなったんだって!やっぱり、振られたんだよぉ~」
「とらや」では予想してたことだったようだ(^^)
そんな時、寅さんがカバンを取り戻ってきた。
タコ社長とケンカし「とらや」を飛び出し再び旅に出る結末となった。
さくらが後を追いかけると寅さんがさくらに「地道な暮しは無理だった。今度だけは、地道に暮らせると思った。幸せに暮らせよ!」と
寂しそうに夜の柴又を後に旅に出て行った。

この作品は「死」と「地道な暮らし」がテーマになってるようで、
夢のシーンではおいちゃんが亡くなり、
寅さんが「とらや」に帰ってくるシーンではおいちゃんが口も聞けない重病であるかの様に寅さんを騙している。
どうしても葬儀を仕切りたいだけの軽い感じだが、さくらの説教と政吉親分の死により、寅さんは今までの自分の生き方を深く反省して
政吉親分の死がきっかけとなり、
寅さんが地道な暮らしを望むストーリーに変わっていく。
今のこの時代、インターネットが普及し、IT企業だとか昭和の時代には考えられない仕事がある。
さくらが寅さんに説教したセリフで考えさせられる一言が有る。

「額に汗して、油にまみれて働く人と良い恰好してブラブラしてる人と
どっちが良いの?地道に働くと言う事は尊い事なのよ。」

この「尊い」辞書で調べてみると「身分・品質などが高い」とある。
また別の辞書では「めでたい・楽しくよろこばしい。」とある。
さくらの言いたい尊いとは、
「地道に働くと言う事は、めでたくもあり、よろこばしい事だ」と言いたいのだと思う。
今の私たち日本人が忘れてることは、汗水流して家族の為、自分の為働く事ではないでしょうか?
 

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